小幡敏の日記

評論を書いております。ご連絡はobata.tr6★gmail.comまで。(☆を@に))

医者はだまっちょれ

東京都医師会会長かなにかのおっさんが、政府に楯突いて何やら喚いております。

 

コロナに夏休みはない、ああそうですか。バカなマスメディアと同じようなことまで言い出しました。さっさと転職されたらよろしい。

 

私が言いたいのは現在時点において医療現場がどうである、コロナがどうである、感染状況がどうである、そんなことではない。いずれも私は素人だからそんなことについて講釈垂れる資格がないことぐらい承知している。

 

だが、この医師会会長のごとき思い上がった正義漢は看過できない。

よろしい、彼の言うとおり感染状況は余談を許さず、医療現場は逼迫しつつあるとしよう。

 

しかしながら、それを訴えるべきは彼らの上位組織である日本医師会であり、あるいは政府でしょう。

 

それをすっ飛ばして(勿論当人たちはそれをしても政府が積極的対応をとらないからと抗弁するだろうが)マスメディアを使って国民に直接訴えるとは、いったいあなたがたは何様のつもりか。

 

あなたたちは医者かもしれんが、コロナのことを全て知っているわけでもなければ、経済のことなどまるで素人同然のはずだ。感染症とはいえ、もはやこれには経済軍事文化あらゆる問題と切り離しては考えられぬ状況である。だからこそ、政治が方針を決めなければ致し方ないのである。

 

それをなんだ、国民に直接訴えるとは。国民がマスコミによりいかに危険な世論を形成するかはさんざん見てきただろうが。そんなこともわからないのか。

 

いっておくが、政治が無能であるとか、政府の施策が場当たり的で頼りにならないとか、そんなことは何の言い訳にもならない。そんなことで直訴を認めていては国家という最大組織は簡単に崩壊してしまうだろう。

 

かつて直訴は大罪だった。直訴が受け入れられても、そのものは死罪が相当であった。しかるに、この医師会会長のおっさんは腹を切る、文字通り殺されてもかまわんという覚悟があるのか。それをせずに言っているのであれば、そんなものは無責任な学生と変わらぬ戯言である。

 

直訴が横行し始めたらその組織は崩壊がちかい。それは会社でもそうだし、国家といえ同じことである。

 

医者ごときが政治決定に口出ししようなどとは考えないことだ。まして国民を煽動しようなど、言語道断である。そのようなことをすれば、国民はやがてあなたがた医者たちの目論見をはずれ、あなたたちも含めた国家それ自体を破壊してしまうことがわからぬか。

 

もういい加減にスタンドプレーはやめよ。もし彼の言うとおりの現状があるのであれば、然るべき手続きでおとなしく政府に働きかけよ。それが受け入れられないから正義面して行動に移るのであれば、それは昭和の青年将校と同じである。

 

そして私は彼らのうちに、青年将校が持っていた純真もなければ、死でもって清算を果たす覚悟もないと断言しておこう。

 

医者はだまっちょれ、いいたいことはそれだけである。