小幡敏の日記

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まともな人間もいる

先週末酒を飲んだ相手に、このほど官僚の職を辞して地元に帰り、地元選出の議員秘書から将来的に国政への進出を考えている者がある。

 

そういうと普通の野心家のようだが、彼のうちにあるのはただ現状への憤懣と住民国民への優しさであって、人が思うより彼の選択というのは難しく、また、得るものの期待よりも現に失うものの方がはるかに大きい。

 

彼自身恵まれた生活を送ってきたわけでもなく、その決断はそう簡単に出来ることではない。実際彼はこの選択をするにあたり、かみさんには泣いて反対されている。

 

それでも彼はなおやろうという。そういう人間を、支えてやろうじゃないか。あんなにも無能で汚れた世界に、まともな頭をもって足を踏み入れること、その勇気を讃えてやろうじゃないか。

 

ああいう人間が正当な報われ方をしなければ我々国民自身が苦しむ。彼を応援する人間が増えることを願おう。もちろん、私もその一人である。