国の借金の話になると、普段将来世代のことなど考えたことなどなく、いや、科学合理精神の子犬であったものたちが急に血の通った人間面するからこちらも面食らう。
だが、言わせてもらえばあの世代が将来世代にしたことといえばなんだったか。将来世代へのツケをひたすら増やしてきたに過ぎないではないか。あの世代が若い世代や将来生まれ来る世代のためにしてくれたことなどなきに等しい。
自動的に崩壊する医療保険や年金制度をそのままに無為を重ねてきたのも彼らであり、憲法になんらの改変も加えずに安全保障上の危険を育て、国家国民間の規律を腐敗させてきたのも彼らであり、何より国力の源泉である子どもの数が減っていることに無関心であったのも彼らである。
そういう彼らを、たとえば氷河期世代を生きさせられたものたちはどう思うか。生まれてこのかた好景気を経験したことない我々の世代はどう思うか。
世代間の分断進むこの時代に棹さすようなことは言いたくないが、心情的には彼らへの恩義や感謝など微塵もない。
彼らは彼らより上の世代が残した遺産を食いつぶした日本の毒虫そのものではないか。
彼らが日本のためにいったい何をしたというのか。そんな彼らがいまだに国の借金を減らせなどといって国の将来を暗くしつつ、その口で将来世代への責任を語るのだから笑えない。これはもはや統合失調の傾向を見せていると言うほかなく、彼らの行くべきは墓場の前に病院である。あいや、また医療費を圧迫するのか。どこまで迷惑な世代か。