小幡敏の日記

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駐留経費

昨今、米国が日韓などに駐留経費の増額を求めているが、こんなもの、全く取り合わずともよい。

 

そう言えば無責任と言われるかもしれないが、そう言ってあたかも苦汁を飲むのだという顔で国を売り渡してきたのは一体だれか。

 

そして、そこで国の船頭面している訳知り顔の政府関係者諸君に、一体如何なる不利益の甘受があったというのか。君らはいい、そういう顔をして、そういう正解としての「常識」にしたがっていればてめえの懐は痛まないし、その立場も守られるのだから。

 

だが、主権の最大の裏付けである国防を他国に依存し、それも金を払ってすがりつくことが、一体この東洋の大国の在り方として適当といえるのか。

 

それでは、思いやり予算などといって糊塗してきた面子すらも丸潰れではないか。しかしながら、かつて我らが政府関係者諸君は、思いやり予算を最終ラインのように語ってはあの苦渋面をしていたのだ。引く一方の勝負で勝ちをつかむことほど難しいことはない。これではまるで試合になっていないではないか。

 

私としては何のことはない、米国がそのように同盟を一方的なものとし、あくまでも米国を親としてかの都合をいいように呑ませるつもりならば、そんなものは同盟でもなんでもない、突っぱねればよいし、それで米国が撤退するならすればよい。それで日本が滅びるのならそうなればよい。少なくとも米国の無理難題にその都度右往左往して醜態をさらすよりは余程ましだ。

 

日本人は米国に依存したがために、軍事どころか、政治的にも経済的にも、いや、文化、思想、生活までもその支配におかれてきた。その代償はあまりにも大きい。

 

そして、米国はそれでも満足せず、もっと金をよこせ、それでイーブンだというのである。取引としてこれほど割りのあわないものがあるか。

 

家も妻子もとられて、身ぐるみまではがされて、それでもまだ己が生存にこだわるというのか。

 

それは手前が一番拘っている当の生命それ自体を損なっているのだと、いい加減に気づかねばなるまい。