小幡敏の日記

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あぶないあぶない

私用で帰京し、モノレールに乗っていますが、海に浮かぶあの薄い地面の上に林立するビル群、日本の発展も未来もあのように危ういものなのでしょう。

 

中国の台頭や人口の減少を種に悲観論を振りかざす馬鹿がほとんどですが、なんのことはない、日本人が愚かだというだけです。

 

私は不幸にして世間的な意味での所謂エリート層の中を歩いてきましたから分かりますが、日本の政府、官庁、大企業を切り盛りしている連中が如何に愚鈍で粗野で利己的であるか。そして、彼らを羨んで、せいぜいが取って代わろうとしか考えられない哀れな民衆というものが如何に役に立たないか。

 

そんなことをしているうちに日本は滅びます。成すべきは日本人の向上でしょうか。いや、ここ百年の歴史がそれを否定しております。

 

となれば、答えは明らかではないでしょうか。この惨状は日本の総大衆社会が生んだ帰結であろうということです。そして、その処方箋とは、社会の健全な分断であるということです。

 

もっとも、我らが政府は先んじて不健全な分断をやっておりますから、ますます分断は悪であるとの臆断というか、憤懣を強化させていくのでしょう。

 

そして日本は日本人の手により滅びる。いや、日本人でなくなって蒸発するのでしょう。

 

こんなときにやれゲームだ、テレビだ、いや、もう普通人が何を楽しみに生きているのか、そんなことにも不案内になってしまいましたが、いずれにしても、そんなことに現を抜かしている場合ではありませんよ。

 

香港の馬鹿な学生ですらデモごっこをするんですから、日本人だってデモごっこから一歩進んでつるし上げ祭りか焼き討ち大会でもするのがいいでしょう。

 

何にしても、行く先に地獄の一丁目が見えていることを直視すべきです。今の、自分の生活を守ろうとするものは、未来の全てを失います。