小幡敏の日記

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マテガイ採り

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先週末潮干狩りに千葉まで足を伸ばした。

初めに袖ヶ浦に向かったものの、こちらは潮干狩り場というわけではなく、潮の見積もりが甘く、水没していた。

 

ということで久津間海岸という木更津側の潮干狩場に転進し、上の娘と二人で潮干狩りに興じた。

 

先週末といったが、たまたま金曜日に休みをとれたもので、平日ということもあって広大な潮干狩り場に数人の客しか見当たらない。

 

ここでは整備された区画に大量のアサリが撒かれているから、採り損ねるなんてことはないが、我々の獲物はマテガイだから、アサリのボーナスステージを横目に波打ち際まで一キロ近くも歩いた。

 

波打ち際の砂浜をスコップで削ると、管楽器のリードを覗いたような形の穴が幾つもみつかる。

 

これに塩をかけると、穴の中から水がポコポコと溢れるように湧き出し、暫くしてマテガイが頭をつきだしてくる。

 

こいつをすかさずふんづかまえると奴さん、必死に穴に潜ろうとするから、こちらも指に力を込めてしばし耐える。

マテガイは薄い湾曲した板のような殻に挟まれているが、こいつは力一杯つまむと折れてしまうから、力ずくというわけにもいかない。

 

折れない程度に加減しながら待っていると、マテガイの方で息切れする時が訪れるから、すかさず引っこ抜くと、ヒルのような体をくねらせてマテガイが現れる。

 

こいつを娘と一緒に20本弱採って、帰り掛けに適当な数のアサリも拾って帰った。

木更津で向こうにはコンビナートが見えるとはいえ、スーパーの貝とは大違いで、砂抜きしている段から元気が違う。

味も大変よろしい。なにより、子どもと二人で貝を採ることで久しぶりに童心に帰れた。

 

何が言いたいかというと、本日も何も楽しいことはなかった。