小幡敏の日記

評論を書いております。ご連絡はobata.tr6★gmail.comまで。(☆を@に))

読み手発見

これまで二冊本を出して、批判的な投書やメールばかりが届くわけですが、これらは主に一冊目宛で、昨夏に出した二冊目は完全な無風にあります。

 

私にとって一冊目は、正直な書き方をしたものではありますが、何分愛想も素っ気もなく、また内容も攻撃的かつ反社会的で非常識ですらあるので、これに噛みついてこられても、あぁまたか…、と思うだけです。

 

そしてこうした批判は言うなれば、戦場から送った報告に対して、やれ 『報告形式が整ってない』(文体が気持ち悪い、差別語が多い、女性蔑視だ)とか、やれ『敵情判断の根拠が弱い』(お前は五年しか自衛隊にいない、小隊長しかやってない、軍事知識に乏しい)とか、そんな性格のもので埋められているわけですから、こちらにしてみれば、『後方でぬくぬくしやがって、そんならてめえの目で見てこい』としか思わんわけです。だから虚しさや寂しさ、或いは腹立ちはあっても、基礎が揺らぐようなことはありません(別に強がっているわけではなく、噛まれれば噛まれた分は痛いので…、せめて『真面目に』噛んでください)。

 

しかし、これも出して何年か経ちますから、さすがに最近じゃ刺されることもほとんどありません。そして、二冊目にまったく反応がないと、どこかで噛みつかれるのを期待してしまうから不思議なものです。無視されるというのがやはり一番しんどい。

 

そんなおり、たまたまあの養老孟司氏が拙著に言及されているのを見つけました。

 

https://colorful.futabanet.jp/articles/-/2450

 

サラリと読まれたことが実にサラリと書かれておりますが…笑、いずれにしても、私のような無名の書き手の本を読んで下さったのは有り難い限り。著者としては批判でもなんでも、特に戦前生まれの養老氏からは頂きたいところですが、それは贅沢というものなんでしょう。目を通してもらったことで満足しておくことにします。ありがとうございました。

 

それと、全く関係ありませんが、先日会津若松に行きました。あれほど血みどろの記憶に覆われた街も少ないですが、私は大変気に入りました。車で福島はややしんどいですが、また出張ります。


f:id:isobe-seisen:20240327180122j:image