小幡敏の日記

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憲法改正の優先順位

憲法改正の話が持ち上がると、必ずといっていいが『そんなことより目先の生活を』の声が挙がる。

 

僕は毎回対して言うが、では貴様が満を持して憲法改正に乗り気になる条件は何なのだ、そんな夢みたいな時代は今までもなかったし、これからもない、つまるところ憲法改正なんて難事に取り組む気ははなからないのだから、もそっとしおらしく、憲法改正なんて面倒くさいのだと言ってはどうか。

 

そもそも、憲法改正ないし制定が生活と無縁のように語るその態度が既に幼稚というか、不真面目である。

 

彼らは憲法が腹を満たしてくれるかと偉そうにのたまうが、我々の腹を満たすものが米なら、憲法は用水路であり、ため池である。

 

これの不具合や、破綻をそのままにしておいて、幾ら耕田、稲刈りに精を出したって、ひでりがくればおしめえだ。

 

今ひもじかろうが、せっせとこれをなおさにゃならんのだ。さもなきゃ早晩食い上げだぞ。

 

国の形を整え、国家国民一丸となって国家間競争に取り組めるようにして初めて、すなわち、灌漑を整備して初めて、実りは得られる。

なにも田んぼ放り出して古墳つくれと言っているんじゃない。憲法改正くらいの努力もする気がないやつなどにこの野蛮な世界を生き延びる資格はない。