小幡敏の日記

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悪魔のような女と、相変わらずの日本人

西新宿にいるおばさんが過労で休養するとのことである。

 

日本人は相変わらず、「おかわいそうに」精神でこれを受け止めているようだが、私など、それこそ「おかわいそうに」を当て込んだ自作自演とさえ思う。

 

そう言うと、人非人扱いされることになるし、げすの勘ぐりだとさげすまれるが、日本人の恐ろしいまでの健忘には恐れ入る。

 

さて、安倍晋三の腹痛にもお得意の「おかわいそうに」で全て免罪し、拍手で送り出した後に手のひらを返したのはいったいどこの国の大衆であったか。いまでは安倍晋三さん、ずいぶん調子がよさそうではないか。

 

だいたい、かのおばはんとて、そう思わせるような行いが今までいくらでもあったから勘ぐらざるを得ないのだ。どれだけ人を食ったような演技を繰り返してきたのか、皆もうすっかり忘れたというなら、早いとこ医者にかかるがいい、あのばばあに手玉にとられている場合ではない。

 

なにはともあれ、我々がおかわいそうに精神でどんなことも情状酌量するうちに、かわいそうな目にあうのは我々自身である。

 

これ以上痛い目をみたくないのであれば、せめて政治家を気分ではなくその言行一致、首尾一貫の具合で判断するくらいの常識感覚は取り戻して頂きたい。

 

さもなくば我々が迎え入れるのは、単にお粗末で悲劇にすらならない破滅である。