安倍が憲法改正云々言うと、多くの人が「その前にやることがあるだろ」と応じるのをみなさんも耳にしたことが有ると思います。
議員定数削減や景気改善なんかが持ち出されるわけですが、まぁそれを以前公約に掲げた以上、これは致し方ない面もたしかにあります。
しかしながら、こういう言い方がすべからく含んでいるのは、「実生活に関係ない憲法などよりおれたちの生活をなんとかしろ」という態度だったりするわけですが、これにはまったく同意できません。
そもそも、憲法があのような歪んだものであり、それが日本から統治と主権とを失わせ、日本の政治経済を毀損し続けている以上、憲法はむしろ生活の最上流にあるものとしてまずはじめに手を着けるべきものですらあります。
それに、そういうことを仰るかたに尋ねたいのは、では、憲法改正に最適のタイミング、否、あなたが憲法改正したくなる時などあるのか、ということです。
先ほどのことを意識すれば、彼らにとっては生活が豊かになり、実生活が満たされているのが必要なのでしょうが、では、バブル経済絶頂期、あなたがたはディスコかなんかで踊りながら憲法改正のことを少しでも考えたのか。
結局難しいことから逃げているだけで、根本的な物事の解決を先延ばししているにすぎません。
むしろ政経環境が悪いからこそ憲法改正が真剣に求められるべきであり、そういう過酷さこそが新しい憲法に緊張をもたらすのではないか。
そうであれば、デフレ化の亡国日本は今こそ憲法改正ないし制定を思うべきであり、目先の問題に誤魔化されていてはならないことは明白ではないでしょうか。