小幡敏の日記

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国民と自衛官

知り合いから「お前は自衛官の味方なのか国民の味方なのか」というようなことを問われたので、ひとつ、誤解なきよう申し述べておくが、私は自衛官というものと国民とを便宜的に区別して国民を糾弾することがある。

 

しかしながら、自衛官も国民であるということは確かで、国民への非難というのも自衛官を弁護するためのものではないのである。

 

とはいえ、私は心情的には自衛官下士官兵)とともにあるし、これを生身の人間の中では最も好ましい部類に位置づけていることも事実であり、それ故に時として国民への糾弾が自衛官への弁護にみえることもあろうかと思う。

 

なんだかあっちへ行ったりこっちへ避けたりしているが、事実、私は自衛官を庇ったりすることもあれば、これをむしろ論難することもあるのであり、それはまた日本国民についても同じである。

 

それは曖昧というか、混濁にさえ思えるかもしれないが、そういうものなのだから仕方がない。

 

自衛官というものは極めて士気が低い、それは自衛隊にとって問題である、そして私は士気の低い現状を憂う、しかしながら自衛官そのものを素直に愛しうる。こんな矛盾としか言いようのないことも、事実に向き合えば全く矛盾でもなんでもないのである。

 

誤解なきようといいつつかえって誤解を招く言い方となったが、私はこれでもポジショントークをしているつもりはない。

 

国防というものを実効的にしようとしたとき、それが如何なる意味を持つか、その視点から判断をその都度加えているに過ぎないのである。

 

もっとも、率直に言えば日本国民に非常に大きな問題があるということはあろう。そのところの事情については今後また腑分けしながら書いていくつもりである。

 

ゴロリ