小幡敏の日記

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救いようのない日本人

WiLLさんあたりは毎号のように韓国特集を組んで、もはや月刊韓国の有り様ですが、私はどうしてもこういう連日の韓国叩きには与する気がしない。

 

もちろん、所謂既成メディアに露出している連中の単なる「気取り」のような啓蒙的欺瞞を振りかざすつもりはない。

 

私は韓国を小学四年生の時から嫌っているし(小学生相手の交流で来校した韓国人大学生が頑なに東海、独島と言い張るのを見て)、韓国に無理に関わる必要もないと思う。

 

だが、例えばフッ化水素について。これを禁輸(禁輸でないとか、そういうことはともかく)したときのあの日本人一般の意地の悪い優越意識、あんなものは相手が韓国であることとは無関係に醜い。それに、彼ら大衆が韓国に対する日本の優位(それがあるとして)に技術的にも、あるいは、政治文化的にも貢献したことがあるのか。まるで誇るもののない人間ほど対外的に高慢ちきになりやすいのは万古不易である。

 

そして、今日、LG化学が高純度フッ化水素国産化に成功したという報にふれ、日本人はどう反応したか。

 

いちいち書き立てると筆が汚れるから控えるが、概ね強がりか否定であった。

 

まったく救いようのない愚かさではないか。韓国中国を侮って今がある。試みに15年前の新聞でもなんでもみてみよ、そこは技術大国日本への根拠のない自信と、中国韓国への醜い軽侮とで埋められている。

 

繊維を取られたら、「なんのこれしき、殖産興業時代じゃあるまい」と強がり、造船電子がとられたら「全部日本企業からの技術剽窃ヘッドハンティングの結果だ」と言い訳をし、まるで学習しない。

 

侮る暇があるのなら自らに目を向けよ。臆病な日本人は諸国民の信義と公正への信仰を裏付けるだめ、率先して娘や息子を人質に差し出す民族ではないか。そんなことをやって生き延びられる世界ではないと知らねばならない。

 

韓国がそんなにも嫌いで、中国がそんなにも軽蔑すべき非人権国家なら、そんな国に負けぬよう勤勉になれ。学び、働け。団結せよ。

 

驕るものは久しからず、中国に抜かれ、韓国に抜かれるのも遠い日ではない。