「はないちもんめ」は、私も小さい頃嫌々やったことがある。
これについて、こんなものがあった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190915-00000009-pseven-life
まあ記事内容についてなんかどうでもいいが、このネットニュースのコメント欄の一番上にきているのは「こんな遊びなくなればいい」ということである。
どうしてそうなるか。別にこの記事で言われてるような内容、特に思ったことも無いだろうし、もっといえば、はないちもんめなんて今更関わることもないでしょう。
そもそも、人身売買云々、ということをいうのであれば、まさにその時代、周りで友だちが売られて行く時代にそれを遊びながら唄った子どもたちの気持ちというのは完全に不在になっている。
昔からあるものなど、現代から見れば違和感のあるものばかりに決まっているが、それをあまり拒絶しないほうがいい。
私には2才と乳児の娘がいるから、ときどき絵本な児童向け番組をみるが、ひどいものだ。
噂では聞いていたものの、猿蟹合戦では母蟹を殺された子蟹達は謝る猿を許してしまう。かちかち山も婆さんは後ろからたたき殺されているのに狸は無罪放免だ。驚いたのは、桃太郎で、「鬼からみたら襲ってくる桃太郎たちはどうなんでしょう」と言ってみたり、お供のサルトリイヌが桃太郎と同格に引き上げられたりしている。
こんなものはただの滑稽譚だと思っていたが、天下のNHKが片棒担ぐのだから恐れ入る。
馬鹿は馬鹿らしく、おとなしく焼き直して放送していればいいものを、変な色気を出して見栄(現場の制作は空気で「面白いね、やってみよう」みたいにやっているのだろう)はるからこんな馬鹿な話が罷り通る。
昔話だって無数の人間が作り上げ、引き継いできた作品だ。それをなんで借り物の博愛精神で改変する資格があるのか。
その安っぽい博愛精神を喧伝したいのなら、お前自身の手で物語を作ればよい。どうせ面白くも可笑しくもないフーテン物語が出来上がる。子どもたちはえらいもので、そんなものに興味なんてもたない。
うちの2歳だって、「かかの仇討ちだー」って気勢をあげるんだ。NHKの諸君、君らの感性は2歳児に遠く及ばないことを知らねばなるまい。