小幡敏の日記

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涸れる愛国心

私はこの国の人に愛国心というものが宿るものか疑わしいと思う。

 

それでもなお私はこの国を愛そう、愛したいと思い続けてはいるがらそれは人間への愛と同様、愛深ければ憎しみも深く、現状私の愛は憎しみの前に小さくなっている。

 

愛への援軍は本来美しい郷土であり、美しい日本女性であり、美しい友情、美しい同胞愛であるのにもかかわらず、これら援軍は来る来るというのについぞお目にかかったことがない。

 

お気楽さんたちは見えない援軍が見えているらしいが、私にはそんな都合のよい幻は現れてくれない。つまるところ、私には愛国心をたすけてくれるものがいない。

 

もし愛すべきものがあるなら教えて欲しいものだ。政治は愚にもつかぬし、経済は衰微腐敗し、文化は蒸発し、国土は荒廃しつつある。一体この国のどこに純粋なるものがあるというのか。