小幡敏の日記

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鼎談動画配信

https://www.youtube.com/watch?v=NzEKGxq3jP8

 

上記URLにて経営科学出版さん協力のもと撮影した鼎談の様子が一部配信されています。

 

僕がYouTube上に露出するというのは時代を恨むしかありませんが、わがままも言っていられないですね。

 

ここに公開されているのは冒頭30分ほどで、僕はろくに話してもいないので特段内容について触れることもないですが、少しだけ補足しておきましょう。

 

まず、僕は日本人はどうしようもないトンチキだと常々言いますが、これは藤井編集長が代わりに断ってくださっている通り、日本人が憎くて言っているわけではない。僕は小学生の時からずっと愛国者で通しています。これは案外面倒なことで、進学校なんかに行ってしまえば、もう孤立無援です。ですが、周囲から馬鹿にされようが、教師から迫害されようが、その態度を左右させたことはない。だから僕の愛国心を疑う、あるいは否定されることにいい気はしませんね。というより、そういうあなたは国のためにどれだけの努力をしてきたのかと問いたいし、日本の過去と未来に対してどれだけの責任感を持っているのかと尋ねたい。

僕は少なくとも、この国をなんとかしたくて仕方なしに中学受験にも付き合おうと決めた10歳の頃から自衛隊を辞めるまでの28歳までの18年間は、国の為だけを思って過ごしました。青春など経験していない。あらゆる瞬間を、この国が壊れていくことへの苛立ちに支配されて生きました。それが偉いだなんていう気はありませんが、日本に対する愛情を疑われるのだけは全く我慢がなりません。

 

 

加えて、藤井編集長は官僚の資質上の欠陥を強調されていますが、僕はそこにあまり力点はおいておりません。藤井先生のご発言にケチをつけるわけでも、はたまた官僚が立派だといいたいわけでも勿論ありませんが、僕は官僚の問題とて国民の問題に過ぎんではないかと言っております。すなわち、我々自身の問題ではないか、と言いたいわけです。

 

つまり、我々がいくら官僚の腐敗を言い立て、そして現に官僚が腐敗していたとしても、それは言うなれば国民の病であります。言い換えれば、現在の官僚を全員打ち首にして新しいやつを国民のうちから自由に、なんらの恣意性もなく選んで据えたとしても、それはただ、同じ腐敗に陥るに違いないということです。いや、かえって悪くなる可能性すらある。

 

だからこそ、僕は国民の病理を見つめろと訴えたい。こういう活動をするにあたり、『お前はどうなんだ』とか『お前に言われたくない』とか、そんな甘えん坊になってもらっては困ります。『それでどうしたらいいというのか』なんていうのは最たるもので、それこそ『そんなこといったつて仕方がないじゃないか』精神、常に日本を滅ぼし、今も滅ぼそうとしているヤケの精神そのものです。

 

我々はなにをおいても、鏡に映った僕らの姿の醜さを受け入れるように、我々の精神的な弱さを、意志薄弱で事大主義で、節操も責任感もない臆病で惨めな姿を直視しなければならない。

 

その苦痛に耐えたところから日本人の復興を日本人としてのあり得る最良の生き方を立ち上げなければ、我々は永遠にこの無能につきあい続けなければならない。いつかくる破産の前にただ自暴自棄になる、そのために積み上げられる徒労に振り回され続けなければならない。

 

僕はそんなことにはうんざりです。 

 

僕は日本人であることに安んじたい。

日本人同士、肩を抱き合って、笑い合って、ともに生きたい。

 

そのための努力をともにする人を、僕は待ち望みます。