小幡敏の日記

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弱いことは悪いことなんだな

https://news.yahoo.co.jp/articles/084f6c2aae6b3cce472c82f21dbec03f880cdc1d

 

電車内で煙草を吸っていた男が、注意した高校生を殴ったとか何とか言って揉めてますが、毎度毎度、私は世間とは正反対の感想を持ちますね。

 

まずもって、高校生のがきんちょが大人に注意するのは気にくわない。ルールがどうとかこの男がそもそも悪いとか、そんなことより前に、学生などという無責任な生き物に大人をたしなめる資格はまだないんだというのが私の常識です。それは大人の方の出来如何を問わずそうです。昔はそういう考えが当たり前だった。生意気言うなら一人前になってから言えと、私もそう思います。

 

それはおそらく、今の偉くなった日本人の内では誰一人として賛同してくれないでしょうから、こうもいいましょう。

 

この高校生、いや、それを庇う日本人は実に日本人らしいということですよ。

 

日本人は、力のないことが悪いことなんだってことがどうしてもわからない。そのくせ、ルールを盾に、平気な顔をして説教を垂れます。

 

ですが、浮き世はそんなに甘くない。日本が九条を掲げて平和を説いたって、いったい世界のどの国がそんな与太につき合うものですか。力を持たないものがいくら大義名分をもっていても、そんなものはくそのやくにも立たないことは明らかです。

 

だから男なら、強くならんといかん。今回の場合だって、素手の男にやられ放題、友人3人て、あんたら本当に友人ですかい。周りの客も、明らかにやり過ぎている男を傍目に何をしていたんだ。「乗客はスマホで撮影」って、そんな外道の臆病者たちがルールなんてよく言えたものです。何故助けようとしないんだ。

 

ルールさえ守ってれば我に理有りっちゅうのはうぶでナイーブな日本人だけです。正義を語るにはそれだけの力がなくては駄目だ。そういう努力を何もしないでルールを押しつけようなんて、あんたら間抜けな宣教師ですか。そんな迂闊な者は首狩族に殺されて当然ですよ。首狩族が野蛮だから悪いんじゃない。そんなところにのこのこ聖人面して入って行くのが悪いんです。

 

はなせば分かるとかみんないい人とかいって女の一人旅をして強姦される哀れな女を見ているような胸くそ悪さだけが残る報道でした。

 

つまるところ、力を得る努力もしないで正義漢を気取っちゃだめだという話です。

思えば、アジアは列強に虐げられた歴史を持ちますが、それも一面では弱かったアジアが悪いのだとも言えます。

それと戦おうとした日本が帝国主義の片棒担ぎになったこと、それは確かに今となっては失敗だったかもしれませんが、一概に批判しさってよいものでもないと、僕なんかは思ってしまいますね。

 

こりゃ大変だよ、馬鹿につける薬はないなんていっていたら、世の中総出で馬鹿になりよった。村八分にされちまうのも時間の問題かね。

 

いいですか、日本人は本来ルールなんか守らない人種です。極めて身勝手で、保身にだけ熱心なやつが過半です。その大日本人が「ルール」や「法律」を守ることをやかましく言い出した時、これは大変に危険な兆候だ。

 

それは完全に自身の内の倫理観を溶出させた証左でもあります。自律出来ないからこそ、法律などというもっとも野蛮な秩序に頼りたがる。

 

そんなものを文明社会だと思っているうちは、日本に文明など決して訪れないことに、いい加減気付いたらどうなんだ。