小幡敏の日記

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平和主義者の欺瞞

あまり小難しいことを言ってもなんですから端的に一つ。

平和主義者に問いたいのは、あなた自身が平和を願う気持ちは何に基づくのか、ということです、

 

平和は至上の価値だ、それになんの原因がいるのか、といわれれば、それはもう半ば以上狂人ですから問題にしません。アイドルはトイレにいかないとか、仙人は霞を食うとかいうのと同じ類いの話です。

なんといっても、ではその平和はなんだと聞けばすぐ分かるように、平和は『戦争のない状態』であって、それだけで自立も出来ない未熟な概念に過ぎません。

そんな幽霊みたいなものを何よりも有り難がるのは、やはりおかしい、どこか倒錯的です。

 

面倒だから有り体に言いますが、平和なんてものはさほど綺麗なものではなく、理想でもなんでもない。ただ、死にたくない、苦しみたくないから願うものでしょう。

僕はその意味において平和を悪し様にいう気持ちはさらさらない。大いに結構、生きるため平和を求めればいいじゃないか。

 

しかしながら、世間の平和主義者はそこのところが曖昧です。平和を願う気持ちだって我々わがままの一部だという当たり前の事実に見てみぬふりをしている。

だからこそ、平和のための戦争なんてとても受け入れられない。

 

ですが、そんな甘えん坊な態度で平和なんて手に入るのでしょうかね。

平和はお母さんのおっぱいみたいに向こうからやってはきません。自然界じゃお母さんのおっぱいだって兄弟と取り合いで、それに負ければ死ぬだけです。

 

おっぱいのみたきゃとなりで兄弟が死んでゆくのにも耐えなければならない。それは野蛮なことには違いありませんが、皆さん兄弟の代わりに死んでやるほど聖なる生き物でしたかね。

 

あいや、失敬失敬、平和主義者の皆々様は霞を食って生きられる仙人様なんでした。これはどうもお見逸れしました。

 

女犯肉食仙人なんておとといきやがれですわ。